- 「パタゴニアのヴィンテージの見分け方を知りたい」
- 「パタゴニアのタグの種類や見方を知りたい」
こんな方へ向けて書いています。
筆者の僕は、現役の古着屋店員です。これまで数多くのヴィンテージを見分けてきました。
パタゴニアといえば、主にアウトドアウェアを販売するアメリカのブランド。
創業は1965年ですが、近年のアウトドアブームで人気が沸騰し、定番アパレルブランドの一つになりました。
そんなパタゴニアの年代判別方法とタグの見方について解説します。
この記事を読めば、パタゴニアの年代を見分けられるようになりますよ。
パタゴニアのタグで年代判別する方法
古い年代順に見ていきましょう。
1970年代〜1980年代初頭『白タグ』
1970年代前半は、空が「青・オレンジ」
1970年代後半〜1980年代初期は、空が「青・紫・オレンジ」
２つのタグは似ていますが、横に引かれたラインの色が微妙に異なっています。
現行のタグと比べるとサイズが大きく、字体は丸く、レトロな雰囲気がありますね。
1980年代『デカタグ』
1980年代前半は、Rマークなし
1980年代後半は、Rマークあり
1980年代からは背景が黒くなり、現行のタグに似てきましたね。
現行タグと比べるとタグのサイズが大きいことから『デカタグ』と呼ばれています。
写真だとサイズ感がイマイチわからないよ…。
それは察して。
1980年代後半〜1994年『Rマーク入りタグ』
1980年代後半〜1994年『Rマーク入りタグ』
デカタグと比べて小さくなり、現行タグとほとんど変わらない見た目です。
ポイントは、円の中にしっかりと「R」の文字が入っていることです。
1980年代の内タグ『三角タグ』
こちらは、外側（胸など）のタグとは異なり、内側に付いているタグ。
『Rマーク入りタグ』の中でもっと細かく分けるなら、『三角タグ』が付いていれば1980年代でしょう。
1992年〜1994年『雪なしタグ』
1992年〜1994年『雪なしタグ』
山の上に雪が積もっていないデザインで、1992年から1994年のわずかな期間のみ使用されていたタグです。
雪なしになった経緯は不明ですが、偽物対策とも考えられています。
生産期間が短いため、希少なタグです。見つけたらラッキーですね。
1993年〜1996年『波タグ』
1993年〜1996年『波タグ』 (出典：ブレッソンアール)
Tシャツやリバーショーツなど、サーフ系アイテムに使われていたタグです。
1993年〜1996年と生産期間が短いため、お探しの方も多く希少なタグです。
1994年〜現在『現行タグ』
1994年〜現在『現行タグ』
「Rマーク」から「・マーク」に変わった『現行タグ』です。
現行のパタゴニアは、このタグが使われています。
SYNCHILLA(シンチラ)やCAPILENE(キャプリーン)も基本的に同じ
1994年〜現行のSYNCHILLAタグ
1994年〜現行のCAPILENEタグ
右上の○の中が・になっていれば1994年以降のタグということが分かりますね。
ここからは別のタグで、もっと細かく年代判別していきましょう。
内タグでもっと細かく年代判別する方法
内タグで細かい年代判別をする方法を紹介します。
1980年代以降は、内タグに表記がある
アイテムの内側を探してみてください。こんなタグは付いていませんか？
もし付いていたら、製品番号や製造年まで知ることができますよ。
1998年春製造（S98）
1999年秋製造（F99）
先頭のアルファベットは、シーズン（季節）を表しています。
- S／SP＝春
- F／FA＝秋
となります。
数字はそのまま、製造年ですね。
もっと新しい年代の物も見てみましょう。
2016年秋製造（FA16）
2018年春製造（SP18）
「STY」「STYLE」「ITEM」のどれかで始まる５桁の数字は、製品番号です。
そして、製品番号の後ろのアルファベット＋数字がシーズン＋製造年になります。
次は、読み取った製品番号からモデル名を特定してみましょう。
製品番号からモデル名を特定する方法
先ほど手に入れた製品番号を、Googleで「Patagonia 57021」のように検索してみましょう。
今回の場合、「バギーズショーツ」のパタゴニア公式サイトが検索結果に出てきます。
タグの見方が分かれば、古着で買った後でも、同じモデルを探すことも可能ですね。
内タグまとめ
- 内タグの「STY」「STYLE」「ITEM」のどれかで始まる５桁の数字を探す＝製品番号（例：57021）
- 製品番号に続くアルファベットと数字を読む＝製造年（例：SP18＝2018年春）
- 「Patagonia＋製品番号」をGoogleで検索する＝モデル名
これでタグの見方はバッチリですね。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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