- 「チャンピオンの復刻とヴィンテージを見分けたい」
- 「そっくりなタグをどうやって見分けるのか知りたい」
こんな方へ向けて書いています。
筆者の僕は、現役の古着屋店員です。これまで数多くのヴィンテージを見分けてきました。
チャンピオンの復刻は忠実に再現されており、見極めが難しいですよね。
フリマアプリなどで、ヴィンテージと偽って高値で販売されていることもあるので注意が必要です。
しかし、見分け方を覚えてからは、「これは復刻」「これはヴィンテージ」と分かった上で購入することができています。
この記事を読めば、正しいタグの見分け方が分かり、買い物で失敗することもなくなりますよ。
※チャンピオン復刻版の種類を見にきた方は以下の記事へどうぞ。
» チャンピオン復刻版の種類まとめ【True to Archives】
【チャンピオン】復刻とヴィンテージの違い&見分け方【タグ】
前提として、左袖にCマークが付いている（目付きの）場合、
- 1984年以降のもの
- 現行品
- 復刻品
のいずれかになります。
古いタグが付いていても「目付きなら復刻品」ということがすぐに分かります。
また、日本語が書かれた内タグの有無でも見分けることが可能です。
新しいものには製造時に必ず内タグが付けられます。
それでは、各タグを詳しく見ていきましょう。
プリティランタグ初期の見分け方
ヴィンテージのプリティランタグ初期。1938年〜1940年。(出典：CAPRi)
復刻品のプリティランタグ前期。(出典：Amazon)
「ランナーズタグ」と呼ばれるタグの最初期のものです。
忠実に再現されており、復刻とヴィンテージに違いはありません。
写真だとサイズ表記に違いがあるように見えますが、ヴィンテージ品は
- Tシャツ等が「SIZE 40」
- リバースウィーブが「LARGE」
のようになっているので、復刻とヴィンテージに差異がないことがハッキリしています。
「じゃあどこで見分けるの？」と思うかもしれませんが、内タグを見れば一目瞭然です。
復刻品の内タグ。(出典：mercari)
復刻品には写真のような日本語で書かれた内タグが付いています。
内タグの有無で見分けるのがポイントですが、中古市場では内タグが切り取られているものも出回っています。
とはいえ、プリティランタグのヴィンテージ品はほとんど出回ることがないため、基本的には復刻品であると疑ってみることが大事です。
小文字ランタグの見分け方
ヴィンテージの小文字ランタグ。1950年〜1951年。(出典：Eiju Craft)
復刻の小文字ランタグ。(出典：BAZZSTORE)
復刻の小文字ランタグ。(出典：ディスディスブログ)
ヴィンテージ品は、ギザギザの切りっぱなしになっているのが特徴です。
復刻品は、
- 切りっぱなしのもの
- 折り返しているもの
の2種類が存在します。
この時点で、折り返しているものは復刻品と判断できます。
「切りっぱなしのものを見分ける方法は？」というと、タグ付け根の縫い付け方が異なります。
ヴィンテージ品は首リブの下にタグを挟んでから縫い付けているのに対し、復刻品は首リブを付けた後に上から縫い付けています。
付け根にチョロっと端っこが出ているのが復刻です。
その他の方法としては、左袖のCマークの有無や、日本語が書かれた内タグの有無でも見分けることが可能です。
タタキタグ前期の見分け方
ヴィンテージのタタキタグ前期。(出典：ACORN)
ヴィンテージのタタキタグ前期。(出典：YT CLOTHING)
復刻のタタキタグ前期。(出典：The BACKDROP)
タタキタグは非常に忠実に再現されており、タグだけで見分けることは困難です。
左袖のCマークの有無や、日本語が書かれた内タグの有無で判断しましょう。
単色タグの見分け方
ヴィンテージの単色タグ。(出典：世田谷ビンテージ)
復刻の単色タグ。(出典：BEEGLE)
復刻の単色タグ。(出典：KLD)
復刻の単色タグ。(出典：開放倉庫)
復刻の単色タグ。(出典：赤富士屋)
ヴィンテージの単色タグには、
- 素材名（例：90% COTTON・10% ACRYLIC）
- MADE IN U.S.A.
の表記が2つとも入っています。
そうでないものは復刻で間違いありません。
その他の方法としては、左袖のCマークの有無や、日本語が書かれた内タグの有無でも見分けることが可能です。
バータグの見分け方
ヴィンテージのバータグ初期。(出典：ACORN)
ヴィンテージのバータグ中期。
ヴィンテージのバータグ後期。
ヴィンテージのバータグ後期のウラ面。
復刻のバータグ。
復刻のバータグ。
バータグを見分けるポイントは以下の2つです。
- ロゴマーク右上の®の有無
- 裏面の「MADE IN U.S.A.」表記
ヴィンテージには®が付かないので、®が付いていれば復刻確定です。
しかし、®が付いていない復刻品もあります。
その場合は、裏面のMADE IN U.S.A.表記を確認しましょう。
ヴィンテージには必ずMADE IN U.S.A.の文字が入っています。
その他の方法としては、左袖のCマークの有無や、日本語が書かれた内タグの有無でも見分けることが可能です。
トリコタグの見分け方
ヴィンテージのトリコタグ前期。
ヴィンテージのトリコタグ後期。
復刻のトリコタグ。
復刻のトリコタグ。(出典：赤富士屋)
トリコタグを見分けるポイントは、以下の2つです。
- 素材名の有無（例：100% COTTON）
- MADE IN U.S.A.表記の有無（※ウラ面の場合もアリ）
復刻には上の2つの表記がありません。
その他の方法としては、左袖のCマークの有無や、日本語が書かれた内タグの有無でも見分けることが可能です。
まとめ
いかがでしたか？
フリマアプリやリサイクルショップで買い物をする際、またこの記事を見返してみてくださいね。
ヴィンテージチャンピオンの年代の見分け方は、以下の記事にて解説しています。
» チャンピオンのタグで年代を見分ける方法【Tシャツ・スウェット編】
» 【チャンピオン】リバースウィーブのタグで年代を見分ける方法
復刻版チャンピオンの種類については、以下の記事へどうぞ。
» チャンピオン復刻版の種類まとめ【True to Archives】
